書評

静かな力 ~内向型の人が自分らしく生きるための本~

自分は内向型人間だという自覚は、なんとなく小学生の頃から思って

いました。

 

学校で、人前に出て自己表現するのは嫌だったし、

あまり目立つのも好きではない。

手を挙げて発表するのも苦手。

友達は多いよりもある程度決まった人と一緒にいるのが好き。

 

そんな僕ですが、なんとなく内向的なことはあまり良いことではなく

外交的(活発、積極的、自己主張)であることが素晴らしいことと

思ってきました。

 

だから、内向的な性格の自分はダメなんだと思っていたし、

そんな自分だから自分に自信が持てませんでした。

 

社会人になる時、簡単に言えば、内向的な自分を否定して

外交的な人間に生まれ変わろうと思い、沢山の人と関わり

人前で話をしたり、積極的な行動が特に求められる仕事に就きました。

 

20代は、自分の本質を否定し、違う自分(世間が求めているであろう)

になろうと努力しました。

 

その努力のおかげ?で、人前で話をすることや知らない人と

会話することも以前ほど苦ではなくなり、特に仕事だと思えば

心のスイッチを入れ、対応できるようになりました。

 

それは、苦手だったことが少しできるようになったという意味では

良いことなのかもしれません。

 

一方で、そんな生き方をしている自分にものすごく疲れる時も

多かったのです。

 

休みの日は誰とも会いたくないし、1人で家でぼーっとしていたい。

好きな本やテレビ番組をみたり、1人でご飯を食べにいったりして

いました。

 

その時間が本当の自分に戻れている。そんな感覚がありました。

 

以前とは違う自分になれている感じもするけど、なんかしんどい。

そして、職場では本当の自分を隠して、違う自分を演じなければいけない。

 

そんな気持ちというか無意識レベルで自分でも気づけない習慣に

なっていたのかもしれません。

 

そんな状況で生きていると、心のスイッチが切れて、

仕事や人生に全くやる気が出なくなる時期がいくつかありました。

 

うつ病ではないですが、うつっぽい状態にはなっているそんな感じです。

 

多分、心が悲鳴を上げる一歩手前くらいまでには何度かなりました。

 

心理の学びを20代に一度行い、もう僕は心理のことはわかった

つもりになっていました。

 

ところが、30代を過ぎ、恵まれた環境でやりたい仕事が

できているにも関わらず、又、苦しい状況になることが増えてきました。

 

そこから又、僕は、心理の学びと自己探求の道を再開しました。

 

その中で、僕は、自分自身の気質(内向的人間であること)を

自分自身で否定し、そんな自分はダメ。隠さないといけないと

思っていたことに気づきました。

 

そして、自分は違う人間に生まれ変わったと思い、

内向的な自分はいないものとして生きていました。

 

そうすると、自分の中にいる内向的な自分が反乱を起こしました。

「俺の存在に気づけ!!」「仮面を被って生きるな!!」と。

 

その反乱が、時々、僕に身体の疲れやエネルギー切れを起こさせ

メッセージしていたのかもしれません。

 

僕が思っていた内向型人間で本当によくないのか?

ダメなのか?

 

そんなことはない。外向型人間にも良いところとそうでないところ

があるように内向型人間にも良いところとそうでないところがある。

 

当たり前のことだが、このことに気づくのに40年かかってしまった。

 

内向型人間であることを認め、そのことをただ受け入れること

 

その上で、その内向型人間の気質を活かした生き方をどうしていくか?

に焦点を充てて生きていく。

 

そして、その生き方そのものを僕と同じように内向型人間である

自分を受け入れられず、苦しんでいる人を良い方向に導ける存在

となっていくこと。

 

それこそが、僕がこれからの人生でやることなのだろうと思う。

 

そう改めて決意させてくれた1冊。

「静かな力 ~内向型人間が自分らしく生きるための本」

内向型人間の特徴とその特徴を活かし、社会に出て活躍している

エピソードも盛り込まれています。

 

内向型人間であることの価値、そして、自分らしく生きるための

ヒントが盛り込まれています。

 

世の中の1/3は内向型人間らしいです。

ただ、世の中の風潮が外向型であることが素晴らしいという流れは

あるので、内向型人間は自己否定に陥りやすいのが今の世の中です。

 

内容型人間の気質を活かし、時にはその気質を活かすために

勇気を出して、外向型の行動も取ってみる。

 

そんな人が増えたとしたら、もっと自分の能力を発揮し、

自分らしく生きられる人が増えていく。

 

そんな気がしました。

 

よかったら、是非、読んでみてくださいね。

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