映画評

樹木希林の遺作「あん」 by 人生とは何か?を考えさせられる作品

樹木希林さんの存在感・オーラ、発言が大好きでした。

 

僕が好感を持つ人の共通点は、

「力が抜けていて自然体な人」

「その人独自の魅力を表現している人」

「自分の強みを理解し、仕事をしている人」

です。

 

そういう意味で、樹木希林さんは、僕にとって

魅力的で、主役でなくても彼女が出ている作品はみたくなる。

 

そんな存在でした。

 

自分が魅力を感じるということは、本当は自分もそう生きたい

と思いながら、できていないからかもしれません。

 

憧れと尊敬と嫉妬や羨ましさの気持ちも同時にあります。

 

女優と聞くと、僕の中で、普通には出会えないような

美しさを持っている人が行う職業というイメージでした。

 

それが、樹木希林さんの作品をみるたびに、

この人が本物の女優なのだと感じさせられました。

 

遺作となった「あん」の役もこれ、樹木希林さんしか

演じられないのではないか?と思わせるものでした。

 

小さなどら焼き屋の店長を、理由があり任されている

長瀬正敏さんが演じる「店長」さんとあんこ作りが得意な

樹木希林さんが出会うところから物語が始まります。

人生に絶望しているような印象を受ける「店長」が

樹木希林演じる「徳江」さんに出会うことで、人生が

変わっていきます。

 

そして、「生きる」というのは、すごい人になることや

成功することだけが目的ではなく、自分自身を生き切ること

 

それ自体が素晴らしいことなのだと、教えられる映画でした。

 

樹木希林さんは、もちろん役を演じているのですが、

樹木さんそのもののあり方が表現されているようだったのです。

 

人生は、自分の能力を発揮して、大きなことを成し遂げること

が成功である。

 

そんな風に心のどこかで思っていて、それがなかなか

できない自分に歯がゆい思いや、責める気持ちがあります。

 

そんな自分に対して、あなたの人生をしっかり生きること

 

世間や周りの評価ではなく、自分自身が納得できる人生を

生きること

 

自分が与えられた身体と能力を使って、最期まで生きること

 

それ自体に充分価値かあるのだと、

気づかされたような映画です。

 

テンションが上がる映画ではなく、心の中からじわじわと

生きる希望が湧いてくるそんな映画

 

「あん」

樹木希林さんの集大成なのかもしれないと

感じさせる映画で、人生とは何か?を感じさせられます。

 

生きづらさを感じている人、これからどう生きていこうか

迷っている人には特におすすめの映画です。

 

是非、まだ見ていない方はご覧ください。

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