今回は、NLPの習慣化と実践について
第4回目の連載です。
前回の連載(vol.3)では、意識と無意識について
説明しました。
そもそも、意識とは何ですか?と聞かれると、
明確に答えられる人は、少ないのではないかと思います。
意識という言葉の解釈は人それぞれです。
僕がこの連載のベースにしている書籍
「習慣化のシンプルなコツ」では下記のように
紹介されています。
意識とは、思考や感情ではなく、あなた自身のこと
あなた自身(王様)=主体的に選択できる意識
正直、ちょっとわかりづらいですよね。(笑)
もう少し、説明を続けます。
僕達、人間の中には、2人の自分がいて、
それが「意識的な自分」と「無意識的な自分」です。
僕たちは、実は主体的には生きておらず
驚くほど、無意識的に流されて生きています。
そのことをよくわかっておく必要が
まずあります。
無意識的に流されて生きているということは、
無意識が作った仕組み=プログラムに従っている状態です。
「自分を変えられる自分」=主体的に選択できる意識
「自分を変えられない自分」=無意識に流されている意識
僕達は、「自分を変えられない無意識に流される状態」
で生きていることが多いのです。
脳内プログラムは、実は意識とは関係なく、
思考・感情・身体をとおして実行されます。
下記の2つは、僕が以前、脳内プログラムの
影響で持っていた恐怖症です。
犬が怖い(思考)⇒恐怖心(感情)⇒緊張(身体)
人前で話すのが怖い(思考)⇒恐怖心(感情)⇒緊張(身体)
犬は恐いという思考が恐怖心を生み出し、身体に緊張が走ります。
この時、意識的にはなく、無意識的に反応してしまいます。
では、意識的に生きているとはどういう状態でしょうか?
それは、あなた(意識)が思考・感情・身体を
操っている状態を言います。
下記のような流れです。
意識 ⇒ 思考 ⇒ 感情 ⇒ 身体
(王様) (手綱) (馬) (馬車)
逆に無意識的に生きている状態というのは、脳内プログラムが
思考・感情・身体を通して働きかけ、意識を乗っ取ります。
下記のような流れです。
意識 ← 思考 ← 感情 ← 身体
(王様) (手綱) (馬) (馬車)
僕達は、ほおっておくと、このような流れで
感情やネガティブな思考に流されて生きてしまいます。
そんな時、王様であるあなた(意識)だけが、
思考・感情・身体の反応に逆らい、流れを変えることができます。
例えば、早起きしようと思って、朝早く目覚めたけど、
「もうちょっと寝た方が気持ちいい」という感情が芽生えしまう。
そんな時、何も意識していないと、僕たちは、
感情から思考、身体感覚まで流されて、二度寝します(笑)
この流れにあなたが(意識)が逆らって、思考・感情・身体を
操ることができることもありますよね。
「二度寝したい」という感情が出てきた時に、
あなた(意識)が主体的に選択するケースです。
あなた(意識)が主体的な位置から「起きる」と決めます。
このような流れで、脳内プログラムの影響を最小限に
抑え、自分の思考・感情・身体の感覚をコントロールします。
意識 ⇒ 思考 ⇒ 感情 ⇒ 身体
(王様) (手綱) (馬) (馬車)
このような主体的な位置からの選択をするためには
4つ(意識・思考・感情・身体)を別々に考えることが重要です。
意識(あなた)は身体ではない
意識(あなた)は感情ではない
意識(あなた)は思考でもない
この3つの考え方が意識的に生きるには重要です。
今日は、ここまでです。
無意識的に思考・感情・身体に流されて生きるばかりでは
なく、意識的に自分の思考や行動を選択できるようになる。
そのことが良い習慣化には重要です。